トランスミッション


 うちのBXには4段オートマティックのトランスミッションがついています。3速と4速ではロック・アップが効くタイプです。 ドイツのZF製ですが、日本車のATとは随分設計の発想が違うようです。
 Europe(特にLatin諸国)では日本やアメリカと比較するとATの普及率が低いそうですが、その訳は、マニュアルを上手に運転してこそクルマの神髄を知るという感覚があるんじゃないでしょうか。
 そういう国々で売らなければならないのですから、ただ自動に変速するというだけではダメなんでしょう。ただの油圧式の割には、どうやら上手なドライヴァがMTを運転するときの真似をしているようです。スピードが下がると律儀にシフト・ダウンします。再加速に備えているつもりでしょうか。80km/hを超えても、アクセルをゆるめない限り4速には入りません。そうかというと、普通に踏んでいる限り、通常4000rpmぐらいでシフト・アップしてしまいます。床が抜けるほど踏み続けるか、マニュアルでセレクタをシフトしないと引っ張ることはできません。
 しかし、変速作業自体は上手で、シフト・ショックがほとんどなく、最新型の電子制御ATにヒケをとらないのは美点です。

 なお、シフト・パターンはPRNA321。AはAutomatiqueらしいです(普通はDriveなのに)。

 また、風聞によると、このATはBXの弱点の一つであるそうです。壊れるとリビルト品への交換になって40万円コースとか。くわばらくわばら。これを防ぐには、まず、ATの基本として、クルマが動いているときにはN→Aの操作をしないこと。次に、ATFをしょっちゅう交換すること。一説にはマイクロロン等のクスリを入れるといいとのことですが、どっちがいいんでしょう?


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