BXには標準ではリアのヘッドレストは付いていません。取り付け穴はあるのですが、フタが被せてあってヘッドレスト本体はオプション扱いです。長距離後席に乗るときにはやはりあった方がいいのですが、買うと結構するらしいので(@15000円くらい?)、わざわざ買うこともないと諦めていました。
ところが、諸先達の話を聞くと、前席用の足を切ると後席に使えるとのこと。これを聞いて、昨年ちょうど埼玉のAutoshop
Carolを訪れた際(その様子はここ)に同じ内装色のものを買ってきていたのでした。しかし、通常はチャイルド・シートを二連装して完全に子供席となっており、旅行とか墓参りでもないと大人が後ろに座ることがないので、一年余の間、物置に放りっぱなしとなっていました(^^;
ところが、CMLでこの話題が出た(11887
etc.)ため、とうとうやる気になって作業に取りかかりました。まず、フロント用のヘッドレストの構造を調べてみましょう。
![]() |
これがフロント用ヘッドレスト。いくらだったかは他の部品とも一括で買ったので、残念ながら覚えていません。一個3000円位だったかな? 御存知とは思いますが、Carolは「畑」(=廃車置場)から適宜「収穫」して事務所で代金を支払うシステムです。 なお、ブルー系の内装のものは少ないようです。 |
![]() |
下側のビス2本(なぜかポジドライヴ!)で金属製の足が固定されています。足の長さは枕の下端から157mmです。また、プラスティックのカラーが被さっていますが、これの長さは同じ所から測って54mmです。 ビスを抜くと足を引き抜くことができます。 |
![]() |
これは抜いた部品。左側が上方向になります。 写真の青矢印の位置に約1mm厚のプレートが張り付けてあって、これがカラーに引っかかり、抜け防止になっています。ですから足を抜くとカラーの部品もろとも抜けます。なお、元々前席に付いていた方はこれとは違い、パイプの一部を切り欠いて爪を出した形状になっていました。 緑の矢印は内部に仕込まれたプラスティック製の爪。バネになっていて差込穴の中に設けられたラッチと噛み合って高さ調整に使います。 |
前席と後席ではヘッドレストの穴のサイズが異なります。前席用はカラーの大きさですが、後席用の方が小さく、足にぴったりなので、カラーは枕の下で切除しなければなりません。
また、ITONAMIの「オバP」(最近はただの「P」になってらっしゃいますが)に見せていただいた後席用ヘッドレストでは約8cm分足が短くなっていましたので、これも切断する必要があります。ここで思案しなければならないのが、どちら側を切るかです。抜け止めをとるか、高さ調整の爪をとるか。悩んだ結果、上側を切ることにしました。上から8cmはちょうど抜け止めの下あたりになります。電気仕掛けがないので、30分ほど金属鋸と格闘してようやく切断することができました。カラーの方は素材が軟らかいので3分もあれば済んでしまいます。
![]() |
これが完成図。短くなってるでしょ? 足を枕に挿すと結構きっちりはまりますが、やはり抜け止めがないと実際に装着してからもう一度抜こうとするとスッポ抜けてしまいます。同じようにプレートが溶接できればいいのですが、それはちょっと無理なので、適当な位置にネジを数本埋め込んで、その頭を抜け止めとするつもりです。 |
![]() |
これが装着したところ。ちょっと座ってみたところ、前席に比べていい加減な姿勢で座ることの多い後席用としては枕が前過ぎるような気もします。今度の彼岸で墓参りドライヴするので、その時に具合を調べてみます。(下記補遺参照) |
改造の経緯はこちらです
さあ、彼岸が来たのでお墓参りに行かねばなりません。今回は家族4人+工場長母の大人3人、子供2人で行くことになりました。工場長母はつい先週納車されたばかりの自分の新車、Demioで行きたかったようなのですが、今回はこのヘッドレストの具合を試さねばなりませんから、そんなことは云っていられません(笑)。BXでの墓参りを強行し、後席に座る機会の多い工場長妻にインプレッションしてもらうことにしました。
その結果は・・・出発後約1時間半、途中で買い物したりしたので実走行約40kmで、リアのヘッドレストはあえなく取り外されてしまいました。その理由は、やはり上述のように背もたれに対して枕の位置が前になるため、「いい姿勢」でいる分には結構具合がいいのですが、逆にその姿勢を強要されているようで、長い間乗っているとうっとうしくなるということでした。
果たしてこの結果は、どう考えたらいいのでしょうか?
やはりこうなったら、純正の後席ヘッドレストと比較するしかありません。これをお持ちの方、比較したいので、ぜひ写真を送ってください。こちらまでお願いします。