おきまりの病気自慢!

クルマの病気の話ですが・・・


 Xantiaでは随分改善されているようですが、BXの信頼性は決して高いとは言えません。その詳細について述べてみます。
 まあ、平均で年に1〜2回は入院していますね。妻もこの点だけでBXは要らないと言うことがあります。結構長期入院もあるので、そのたびに近所の人はMazdaの中古車に買い換えたかと思っているかもしれないですね。(^^;
 また、内装もデザインはちょっと飛行機みたいでカッコいいんですけど、工作精度が悪く、チリが合っていないんです。しかし、輸入車は皆多かれ少なかれそうだと思うんですが、気にならなくなってくるのですよ(気になるのなら長くは乗れないし、Toyotaとかを買うほうがよっぽど利口なんですけど)。
 まあ、元気なときにはそれだけいいクルマなのだと言わせてもらいましょう。
エアコン  ハイドロ  エンジン  ドア  パワステ  その他

1. エアコン

 右の写真はエアコンのコントロール・パネル。3つのダイアルは左から、温度、風量、風向。上段のスライド・スウィッチは、左がクーラ、右が外気導入/内気循環。また、フェイス・レヴェルの計4つの吹き出し口には各々シャッタが付いています。
 まず、納車後、夏を迎える前に効かなくなりました(効きが悪いのか、故障なのか判るまでに数日を要したのが笑えます)。
 原因は冷気を室内に発散させる部品のevapolatorの詰まり。。クレームで修理してもらったのでタダでしたが、ふつうは20万ほどかかると言われました。なんと部品代だけで14万もします。当時のEUNOSの専務も、「売った儲けが無くなるわ」と笑ってました。(本当に笑っていたかは不明)。さらにこの部分はフィッティングが難しかったようで、冷媒の漏れで再修理を要しました(地球を温暖化してしまった!)。
 その後、'94年の夏に、暑くなってきたのでそろそろと思いスイッチを入れたんですが熱風が続き参りました。原因はexpansion valveが詰まったため。BXにはおきまりのコースなんです。このヴァルヴはスペース的にどうということはないため、国産品での代替を考えたのですが、ライン系統が違う(高圧と低圧と2系統あるらしい)ため、他の製品では合わないと言われました。面倒な奴です。
 これらの症状を防ぐには、冬でも時々はスイッチを入れ、冷媒を定期的に動かす必要があるようです。
 BXのエアコンはAfrica仕様なんですかね、湿気の多い日本の気候には合っていないようです。梅雨時になると無段階のスイッチを最弱にしていても凍ることがあります。チリチリという音が聞こえたら既にoutです。そうなったら、当分暑さと闘う必要があります。また、ファンのスイッチと連動してはいないので、ファンを止めてもコンプレッサは回ります。気づかずに凍らせたままファンを入れると、おびただしい霧が発生して驚くこととなるので、油断できません。
 とはいえ、壊れていないときには寒いくらい効くんですよ。(当たり前か)
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2. ハイドロニューマティック

右前輪ストラット頂部のsphere→
 故障というわけではないですが、経年変化により球(sphere)の窒素ガスがだんだん抜けていきます。(本質的に不良か?)
 '95秋にフロント・サスペンションの2個とメイン・アキュームレータは交換しました。'97.1にはリア・サスペンションの2個もほぼ寿命を迎え、交換しました。
 窒素ガスを封入しているダイアフラム(膜)から抜けるのでしょうか?最近はダイアフラムが二重になっているそうなので、改善されていることでしょう。
 なお、ガスが減るとサスは異常に堅くなります。正常時にはボディを押すと金属バネ車に比べたら随分と沈むんですが、ガスが減ると沈まなくなるので、抜け具合がどのくらいか判ります。
 メイン・アキュームレータのガスが減ると、プレッシャ・レギュレータのカチカチ音がしょっちゅうするようになります。
 フランス本国や、日本のいくつかの専門ショップには、窒素ガスの充填をする機械があり、聞くところによるとそれはあっけなくできるそうです。しかし、1基100万円もするそうで、簡単には入れてくれとは頼めませんね。
 また、フロントのハイト・コレクタ(車高調整装置)が'96の春頃に壊れ、最大か最低にしかならなくなりました。このときは最大車高のまま約10km離れたEUNOSまで自走しなければならず、往生しました。最大車高ではほぼノー・サス状態なので、台車に乗るようなモノでした。
 なお、新しいパーツは、'92以降の改良品であり、壊れる確率は非常に低くなっているそうです(主治医によると、よく壊れる部品は年々安くなってきており、球などは発売当初の半額とか)。
 それから、フロントのストラットの脇にあるリーク・バック・ホースが裂け、出血したことがあります(2回)。これは、ストラットからリザーヴァ・タンクへ余ったLHMを戻すための部品です。まあ、特にマニュアル操作で車高を下げたりしなければあまりたくさん流れだすことはないところです。
 徐々にLHMが減っていったのですが、警告灯が点灯したため、減っているのが判り、事なきを得ました。Citroenの警告灯はアテにならないとよく云われていますが、うちのクルマの場合正確で、誤点灯はまずありません。冷却水を交換したときに、全部抜いてちゃんと点くか試してみましたが、大丈夫でした(と言いながら、何かランプが点いたら一旦メイン・スイッチを切って、もういっぺん点くかどうか試してしまうのが笑える)。
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3.エンジン

 うちのBXで最大のトラブルがこれです。
 Porsche等の一部を除いて、輸入車はピストンとシリンダ間のクリアランスが大きめにとってあり、オイル消費は比較的多めになっています。
 日本車では、1万km毎にオイル交換するとしても、その間にMINレヴェルより減ってしまうことはまずありませんが、輸入車では結構減ります。
 そういうわけか、BXのような大衆車でも油量計(あまりアテにはならない)が付いており、オイル・レヴェルには注意する必要があります。
 そんな調子なので、少々減ってもあまり気にせずにオイルを足し足し乗っていたのですが、だんだんと消費量が増えだし、ついには排気煙が青く見え出しました。いわゆる、「オイル下がり」です。
 こうなると、ちょっと素人の手には負えないので、入院の仕儀と相成りました。検査の結果、ヴァルヴ・シートの交換を要し、10万円余の出費を余儀なくされました。また、不完全燃焼のオイルまじりの排気を続けていたせいで、マフラも腐ってしまい、余計な出費を重ねてしまいました。
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4. リア・ドア・チェッカ

 クルマのドアは普通途中の2カ所位で止まるようになっているものですが、ある日ドアを開けたら、バキッという大きな音がしてブラブラになってしまいました。
 現在、後部座席にはチャイルド・シートを2連装しており、子供を乗せるときに困りました。新品が要るようなところでもないので、中古部品で直しちゃいました。
 何でも、チェッカのピンが外れてしまったのが原因だそうです。こんなとこ、普通壊れないよね。
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5. パワー・ステアリング

 時々、直進状態から左に切るときに、切り始めに反力がついて、山をひとつ乗り越えるような感じになりました。
 うちのBXも、CX みたいにセルフ・センタリングになったわいと思っていたが、妻にはただの故障だと言われました(そりゃそうか)。
 まあ、いつもそうなるわけじゃなかったので、様子を見ていたのですが(大体、不具合が出てすぐには直さずに、当分様子を見てしまうところが既に重症である)、ある日、妻が乗っていて、危ない他車を避けようとした瞬間、その症状が発生。危うく事故しそうだったとかでひどく怒りを買い、BXは存亡の危機に見舞われました(決して大げさではない)。
 原因はステアリング・ラックのシール・キットが不良になって油圧がすっぽ抜けていました。オーヴァホールをしたら直りましたが、部品代より工賃が高くつきました(Citroenにはよくある話ですけど)。
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6.その他

 特に動けなくなったようなトラブルはないですね。ただ、車検の時にはやはり基本料だけでは済まないことが多いです。
 ちなみに前回はマフラが腐って交換してます。このため、BXにはmodifyを行わず素のままで使っています。
 もちろん、カネが無いというのが最大の理由であるんですが。
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