ユーザ車検を受ける(1999年版)


 2年はあっという間に経ってしまうもので、またBXの車検を受けなければならなくなりました。今回は仕事の都合もあり事前整備が十分とは言えないながらも車検場に突撃してきました。主な手続き等については1997年分の記事をご覧ください。今回は岡山陸運支局に4本ある検査レーンのうち5年ほど前に更新され、自動式となっているレーンでの検査となりましたので、他のレーンと異なる点を中心に説明します。

 今回は運がよいのか悪いのか、ちょうどラインに入ったところで休憩(そうです、10時から15分間はラインが止まって休憩になるのです)になりましたので、ゆっくりと写真を撮ることができました。


これがラインの全景です。だいたい50m程度でしょうか。古いラインとは電光掲示が異なり、こちらはLEDで文字が表示されます。ここも保安装置のチェックが最初です。
これはサイド・スリップの測定器。上を通ったときに測定部の板が横に動かないかを測っています。測定中に舵を切ったりしては×になりますからゆっくりそろそろと通過します。
これはブレーキ&スピード・メータ測定器。旧型ではブレーキ用ドラムとメータ用ドラムが別々でしたので、前ブレーキ、後ブレーキ、メータと車を動かしてドラムに乗せる必要がありましたが、これは向こう側のドラムに前輪を乗せると後輪側はドラムの方が動いてきて4輪同時に乗れますので動く必要はありませんし、駆動輪や駐車ブレーキが前後どっちかをセットする必要もないです。メータは40km/hが正しいかを測ることに差はありません。古い方はボタンを押すのですが、こちらは次に出てくる光軸検査ロボットに対してパッシングして「40km/hだよ〜」と知らせる方式になっています。
これは光軸検査ロボット。TVみたいに見えるところが受光部です。ハイビームにするよう指示されます。検査が始まるとこれが車の前に出てきてうにうに上下左右に動いてチェックします。右側のミラーは停車位置を見るためについているものです。
これは排気ガス検査ユニット。右側の折り畳み椅子みたいな奴にプローブが載せてあるのでこれをテール・パイプに突っ込んでしばらく待つとCOとHCの値が示されます。今回も余裕でクリアしました(^^)
向こうの古いラインは塗装が赤くて違いがよくわかります。
これは検査結果を検査表に印字する機械。スリットに検査票を突っ込むとガチャンと音がして合格した項目についてハンコが捺されます。
これは下回り検査を行うピット。看板には振動検査を受けるに当たっての注意書きが書いてあります。右前のタイア下の板がガコガコ動くのでステアリングもガクガクまわります。車にはあまり良さそうにない検査です。その向こうのブースに検査官がいて検査終了のハンコを捺してくれます。それをもらうと終了です。

 今回もフリーパスというわけには行かず、1ヶ所×が出てしまいました。駐車ブレーキです。しかし落ち着き払ってそのまま第2レーンで再検査を受けると問題なくクリア(笑)。どうも測定器にも若干個体差があるようです。これはどうも検査官も認めているようで、再検査中に第1レーンでやはりブレーキが不合格となっていた人に「隣で測ってみられえ」と言ってました。第1レーンは厳しいようです。
 まあ、おかげで午前中に車検をすますことができたので午後から出勤することができました(^^)v


BX