BXも8万kmを超えて、9年目の車検を迎えることになりました。今回は3ヶ月前に前ブレーキ・キャリパのオーヴァホールとリア・サスペンション・アームのベアリング交換を行っているので、課題は緩制動時にキーキー鳴く右後ろのブレーキ・パッド。1.5万kmでうちに来てから換えたことがないのという代物でそろそろ寿命のはずなのでマツダ部品でパッドを買ってきました。
なお、ブレーキ関係は安全上最も重要な部分です。この記事を見て作業される場合はくれぐれもご自身の責任でやっていただくとともに、自信がなければ早めに諦めてプロに任せるようにしてください。
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これがBXのリア・パッド。 原付用とほとんど変わらない小ささで、パッドのサイズは53*32mm。前輪用は92*43ですから4割強の大きさしかありません。FWDで前輪荷重が大きいし、駐車ブレーキ担当でもないとは言え、こんなもんで足りるのか不思議なくらいです。 |
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リアのタイアを外したところ。ハイドロ車は車高を最大にしてジャッキをかけ、最低に落とすとかけた側の車輪が浮きますが、ちょっと経つと油圧が抜けてアームが引っ込んでしまうのでスパッツの付いた後輪ではタイアが外せません。標準車高で知恵の輪(笑)をやって外しました。 |
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これがキャリパの拡大図。 驚いたことに片持ちではなく対向ピストンです。パッドが小さい割にはコストがかかってます。2CVの前輪用も同じ形式でしたが、こだわりがあるのでしょうか? 矢印のパッド固定ボルト(8mm)をゆるめて、カヴァを外します。ブレーキ・クリーナでパッド粉を洗っておきます。 |
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カヴァを外すとこんな具合。まだパッドは4mmも残っていました。 新品の厚さは12mmでしたから、10000kmで1mmしか減らない計算!ボルトはナット(ワッシャ付)で留まっていますので、後は指で外して引き抜きます。 針金のバネが飛んで行かないように注意します。 |
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パッドを外す前にピストンを押し戻しておきます。 パッドの耳を使えたので簡単でしたが、ほとんど全部戻すくらいにしておかないと新パッドが入りませんでした。おまけに手前側は見えにくいです。 新パッドはアスベスト・フリー・タイプでしたが古いもの(Valeo製)よりメタル成分が多いようです。 |
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この写真だけなぜか反対側です(^^; 新パッドはこのとおりかなり分厚いです。 キャリパに入ったらバネを入れて固定ボルトを元通り組みます。これはカヴァをつける前ですが、この状態でネジを締めてしまわないように。 組んで済んだら走る前に何度かブレーキ・ペダルを踏んでおくことも忘れないようにしましょう。 |
結局、必要となった工具は8mmのメガネ、バール、ホイール・ナット・レンチ、ジャッキ、ウマ代わりのブロック、それにブレーキ・クリーナだけでした。まあ気のせいかブレーキはよく効くようになったし、鳴きも治まったので所期の目的は果たしました。しかし、本当に役に立ってるんでしょうか?
なお、フロントのパッド&ロータ交換についてはこちらに書いていますのでご参考に。
なお、Min^2にXantiaでの同じ作業が載っています。拝見すると、パッドの形状が少し違う(あちらはXMと共通部品のようです)とこと、鳴き止めと思われるシムがピストンとパッドの間に挟んであること以外はほとんど同じようです。しかし、減る早さは向こうの方がかなり早いようです。